丸運<9067>は11日、2020年3月期連結決算を発表した。営業収益は前期比1.4%減の506.80億円、営業利益は同17.0%減の10.59億円、経常利益は同15.0%減の12.17億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同29.6%減の9.05億円となった。



貨物輸送の営業収益は前期比1.7%増の253.30億円、経常利益は同1.97億円増の8.94億円となった。価格改定の取り組みで一定の成果が得られたこと、既存顧客への営業拡販や新規拠点開業等により、堅調に業績が伸張したことに加え、前期に発生した西日本豪雨の影響により減少した鉄道コンテナ輸送の取扱数量が復調しつつあること、農作物の取扱数量が復調したことなどにより増収増益となった。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響としては、海上コンテナ取扱において、一時的な落ち込みがあった。



潤滑油・化成品の営業収益は前期比4.0%減の52.03億円、経常利益は同0.50億円減の1.41億円となった。取り扱い製品全般に国内需要が減少傾向で推移した影響もあり、既存主要顧客を中心に配送数量は対前年比で減少した。また、新規顧客開拓や価格改定の取り組みに努めたが、厳しい市場環境下において、所期の成果を上げることができず、潤滑油・化成品の両部門とも減収減益となった。



国際貨物の営業収益は前期比16.1%減の65.52億円、経常損失は同2.97億円減の0.76億円となった。国内事業は、世界経済の減速と内需が停滞したこと、また、新型コロナウイルス感染拡大の影響も重なり、外貿コンテナ貨物および国際航空貨物ともに貨物取扱量は大幅に減少した。海外事業は、中国において倉庫を中心に物流事業を増強した。しかし、中国経済減速に加え新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたことから、中国国内の貨物輸送量が大きく減少した。



石油輸送の営業収益は前期比2.4%増の135.54億円、経常利益は同1.51億円減の3.14億円となった。記録的暖冬による国内石油需要の減少と丸運トランスポート西日本福岡営業所廃止の影響があったものの、当期より静岡石油輸送を連結子会社化したため、配送数量は対前年比でほぼ横ばいとなった。また、石油基地等の受託業務関係収入が増加したことで部門全体では増収となった。しかし、乗務員および作業員の労務費の引上げと車両更新投資に伴う償却費負担等の経費増加に伴い減益となった。



2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスによる影響を現段階において合理的に算定することが困難なことから未定としている。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表する。