■今後の見通し



1. 2021年3月期の業績見通し

2021年3月期の業績見通しについては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響と、それに伴い遊技ホールでの旧規則機の撤廃期限が1年程度延長されたことを受け、非常に見通し難くなっており、アクセル<6730>では合理的な予想が可能となった段階で速やかに発表する方針を明らかにした。



新型コロナウイルス感染症拡大によって緊急事態宣言が発令され、4月から5月にかけて全国の遊技ホールに休業要請が出された結果、同期間における新台の入れ替えは殆ど行われなかった。また、今後についても旧規則機の撤廃期限が延長されたことを受け、遊技ホールの新規則機への入れ替え需要も一部、2022年3月期にずれ込む可能性が高くなっている。2020年3月末時点で入れ替えが必要な旧規則機の設置台数は業界全体で230〜240万台程度と推計されており、当初は入れ替え需要だけで2021年3月期は前期比3割以上の出荷台数が見込まれていた。



ただし、業界団体が発表した自主ルールでは、射幸性の高いパチスロ機については当初の予定通りの設置期限とし、残りの機種についても2020年6月以降、段階的に入れ替えを進めていくことを決めている。このため、遊技機器の出荷台数そのものは一時的に落ち込んだとしても通期では前期と比較して堅調に推移するものと弊社では予想している。4〜5月における同社のG-LSIの受注状況についても比較的堅調に推移しているもようだ。



一方、新規事業に関しては売上高で前期比2倍程度の増加を目標としている。ゲーミング市場向けミドルウェアソフト「AXIP」の販売拡大に加えて、ブロックチェーン技術や暗号技術を活用した製品・サービスの拡大、独自開発したディープラーニング・フレームワーク「ailia(アイリア)」の販売拡大に注力する。ただ、投資先行期でもあり、2021年3月期もセグメント損失は続く見通しと思われる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)