13日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比93.66ポイント(0.34%)安の27730.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.31ポイント(0.45%)安の10835.38ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1059億1900万香港ドルとなっている(12日は1122億3400万香港ドル)。



投資家の慎重スタンスが改めて広がる流れ。香港政府は13日、職員の在宅勤務を1週間延長し、学校再開を3月16日まで延期すると発表した。また、中国の湖北省政府は同日、域内企業の休業措置をさらに延長すると発表。従来は13日までとしていたが、20日まで延長する。経済活動の鈍化が連想された。また、ハンセン指数は新型肺炎拡大で急落した1月末から12日までに6%近く上昇。足もとで春節(旧正月)連休前の水準に接近していただけに、利食い売り圧力も意識された。中国の政策期待を支えに買われる場面がみられたものの、上値は重く、指数は中盤から売りが優勢となっている。



一方、湖北省では新型コロナウイルスの新規感染者が12日に急増した。当局が感染者の認定基準を変更したことによるもの。



ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.1%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.0%安と下げが目立った。



セクター別では、中国の保険が軒並み安。中国太平洋保険集団(2601/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって1.8%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.6%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.5%、中国太平保険HD(966/HK)が1.3%ずつ下落した。



医薬品セクターの一角もさえない。上記した石薬集団のほか、四環医薬HD集団(460/HK)が2.8%安、金斯瑞生物科技(1548/HK)が2.4%安、石薬集団(1093/HK)と広州白雲山医薬集団(874/HK)がそろって2.1%安、中国中薬(570/HK)が1.6%安と値を下げた。



半面、中国不動産セクターは高い。合景泰富集団HD(1813/HK)が2.9%、広州富力地産(2777/HK)が2.6%、融創中国HD(1918/HK)が2.0%、中国恒大集団(3333/HK)が1.4%ずつ上昇した。



「在宅」関連銘柄の一角もしっかり。医療サービスアプリ「平安好医生」運営の平安健康医療科技(1833/HK)が5.6%高、オンライン健康相談サービスや医薬品Eコマースなどの阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が3.7%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.3%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.0%高で引けた。阿里健康信息技術は上場来高値を更新している。



一方、本土市場は8営業日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の2906.07ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。医薬品株、消費関連株、自動車株、運輸株、公益株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。ハイテク株や素材株の一角も買われた。



【亜州IR】