24日の香港市場は大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比967.36ポイント(4.46%)高の22663.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が432.68ポイント(4.94%)高の9184.44ポイントとそろって急反発した。売買代金は1377億9700万香港ドルとなっている(23日は1375億4900万香港ドル)。



中国の経済活動正常化が期待される流れ。湖北省政府は24日、武漢市を除く省内の全エリアについて、25日付で移動規制を解除すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の中心地となった武漢市については、4月8日に封鎖措置を解除する。同市では1月23日以降、空港や鉄道駅、高速道路などが閉鎖され、事実上の封鎖状態に置かれていた。すでに湖北省以外の地域では、移動制限の緩和や工場などの操業再開が相次いでいる。NYダウ先物高も買い安心感を誘う。時間外取引のダウ先物は、前日清算値を大幅に上回って推移している。また、香港で主要企業の決算報告がピークを迎えるなか、好業績銘柄を物色する動きが目立ったこともプラス要因だ。



ハンセン指数の構成銘柄は全面高。ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)と民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が10.7%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が10.3%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が9.8%高と値上がり率上位に並んだ。中国聯通については、同業の中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)とのネットワーク共有によりコスト削減が図られたと決算説明会で発表したことが支援材料。これまでに約100億人民元(約1560億円)のコスト削減効果が得られたという。中国聯通の通期業績は11%増益を達成しいた。中国電信株も8.6%高と急反発している。



セクター別では、食品飲料や酒造、スポーツ用品など消費関連が高い。上記した万洲国際のほか、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が9.0%、青島ビール(168/HK)が18.3%、李寧(2331/HK)が9.4%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が8.3%ずつ上昇した。康師傅が23日引け後に公表した通期決算は35%増益。特別配当の実施に加え、2020年の業績も好調推移するとの見通しを明らかにした。スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品が24日発表した通期業績は3割増益。主力ブランドが軒並み好調だと報告した。青島ビールについては、上場以来初めて役員と従業員(総勢660人)にストックオプションを付与すると報告したことが思惑を呼んでいる。



中国金融セクターも軒並み買われる。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が7.6%高、新華人寿保険(1336/HK)が7.2%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が6.7%高、招商銀行(3968/HK)が5.5%高、中国建設銀行(939/HK)が5.4%高で引けた。中国太平洋保険集団に関しては、24日の決算説明会で、保留となっていた英ロンドン証券取引所でGDR(グローバル預託証券)を発行する計画が進ちょくしていると報告したことが手がかり。同社の通期決算は54%増益だった。



本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.34%高の2722.44ポイントで取引を終えた。金融株が上げを主導する。自動車株、消費関連株、資源・素材株、医薬品株、不動産株、運輸株、インフラ関連株、公益株なども買われた。



【亜州IR】