3日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比248.93ポイント(0.99%)高の25373.12ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が186.43ポイント(1.85%)高の10243.29ポイントとそろって3日続伸した。ハンセン指数は終値で3月10日以来、約3カ月半ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1639億5100万香港ドルと高水準が続いた(2日は1759億9000万香港ドル)。



内外の景気持ち直し期待が強まる流れ。米国では、6月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が予想以上に増加し、5月分が上方修正されている。この結果を受けてトランプ米大統領は、「米経済は強力に回復している」と評価した。中国では、官民で今週公表された6月の製造業PMIがそろって予想を上回っている。また、中国の複数業界で、経営状況に改善がみられることも好材料だ。



ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が12.6%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.2%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.1%高と上げが目立った。中国神華能源については、石炭価格の上昇基調が好感されている。



セクター別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が13.6%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が12.8%、広州汽車集団(2238/HK)が4.2%、長城汽車(2333/HK)が3.7%、東風汽車集団(489/HK)が3.5%、北京汽車(1958/HK)が3.1%ずつ上昇した。自動車業界団体の中国汽車工業協会は2日、国内の6月新車販売が速報ベースで228万台に達したと報告。前年同月比で11%増、前月比で4%増とそろって拡大したとの見方を示した。



中国の金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が4.3%高、中国銀行(3988/HK)が2.4%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.9%高、中国太平保険HD(966/HK)が2.7%高、中信建投証券(6066/HK)が18.0%高、中信証券(6030/HK)が8.2%高で引けた。中信建投証券と中信証券に関しては、両社の合併観測が流れたことを材料視している(ただ、両社は観測を否定)。中信建投証券は上場来高値を連日で切り上げた。



中国不動産セクターの物色も続く。碧桂園HD(2007/HK)が3.8%高、融創中国HD(1918/HK)が3.2%高、華潤置地(1109/HK)が2.5%高、万科企業(2202/HK)が2.3%高、中国海外発展(688/HK)が2.0%高と値を上げた。



他の個別株動向では、海南省の省都・海口市で空港を運営する海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が29.2%高と急騰。最高値を更新した。業績上振れの思惑が高まっている。本土メディアは2日、「観光地の海南島では、7月1日から実施された免税措置の拡大を通じ、旅客が殺到している」などと報道した。



一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比2.01%高の3152.81ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引する。自動車株、消費関連株、エネルギー株、海運株、非鉄株、ハイテク株、医薬株なども買われた。



亜州リサーチ(株)