13日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比13.35ポイント(0.05%)安の25230.67ポイントと3日ぶりに反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は28.69ポイント(0.28%)高の10244.60ポイントと3日続伸した。売買代金は1164億5300万香港ドルに縮小している(12日は1440億7500万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)



指標発表前に方向感を欠く流れ。中国ではあす14日、7月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される。直近で発表された経済指標では、製造業PMIや物価統計が上振れる半面、金融統計が下振れるなどまちまちだっただけに、指標の内容を見極めたいとするスタンスが強まった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。新型コロナウイルスのワクチン実用化や、経済活動の再開に対する期待感が根強く、ハンセン指数もプラス圏で推移する場面もみられた。



時価総額上位の銘柄群が下落し、相場の重しとなっている。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%安、本土大手行の中国建設銀行(939/HK)が0.9%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が0.7%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が1.0%安で引けた。テンセントは12日引け後に公表した四半期決算の上振れを手がかりに、一時2.0%高と買われたものの、程なく失速している。同社株の指数に占める下落寄与度は57.3ポイントに達している。



非鉄関連セクターも安い。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.0%、金川集団国際資源(2362/HK)が2.7%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.5%ずつ値を下げた。



半面、食品飲料や家電、スポーツ用品など消費セクターはしっかり。中国雨潤食品集団(1068/HK)が4.3%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.5%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.1%高、日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が1.9%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.3%高、海信家電集団(921/HK)が2.9%高、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.2%高で取引を終えた。



決算動向を手がかりにした物色も強まる。中間決算が上振れた通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が25.6%高と急騰。コロナ流行のなかにあっても2割増益を確保した電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が10.9%高と買い進まれた。同じく増益のハイパーマーケットチェーンの高キン零售(サンアート・リテール・グループ:6808/HK)も9.5%高と急反発している。



一方、本土市場は3日ぶり小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3320.73ポイントで取引を終えた。自動車株が高い。農業関連株、メディア・娯楽関連株、防衛関連株、不動産株、証券株、資源・素材株などの一角も買われた。半面、医薬品株は安い。銀行・保険株、ハイテク株売られた。



亜州リサーチ(株)