全農県本部の新春和牛初競りは十五日、本宮市の県家畜市場で始まった。初日の競り値平均は七十四万九千四百二十五円で、昨年を七万六千三百五十四円下回った。依然として高値の状態が続いているが、県本部は子牛の出荷量の安定や消費増税などが価格下落の背景にあるとみている。

 初日は生後十カ月前後の県産和牛三百六十六頭の売買が成立した。最高価格は雌が九十八万五千六百円、去勢が百二十二万三千二百円だった。

 県本部の担当者によると、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で落ち込んだ県産子牛の平均価格は回復し、現在では子牛の質の向上や和牛ブームなどもあって全国でも高い水準にある。

 ただ、原発事故の影響などで減っていた子牛の出荷量が全国的に安定し、外国産牛の流通も増えていることから年間の平均価格は二〇一六(平成二十八)年をピークに緩やかな下落傾向にあるという。担当者は「消費増税も重なり、子牛を買う肥育農家が経営的に厳しい状況にあることも一因だろう」と分析する。

 初競りは十六日も開かれる。