朝や夜の食卓に納豆が並ぶ。おかずの主役でないものの、炊きたての温かいご飯と相性がいい。家庭によって、大根おろしや刻んだハクサイの漬物を混ぜたり、からしの代わりに、ゆずこしょうを添えたりする。

 福島市民は納豆をよく食べる。総務省が七日に発表した二〇一九年の家計調査によると、二人以上の世帯が購入に充てた金額は、年間六千七百八十五円だった。都道府県庁がある所と政令指定都市の中で一位に輝く。盛岡、水戸との首位争いがここ数年続き、福島が二年ぶりに返り咲いた。

 国立がん研究センターは一月末、大豆の発酵食品に関する調査結果を明らかにした。心臓や動脈などの循環器の病気で亡くなる危険度は、納豆を多く取る人が、そうでない人より二割ほど低かった。全国の四十代から七十代までの九万人余りを平均十五年間にわたって調べた。

 センターは、血液を固まりにくくする薬の効き目を納豆が弱めると指摘する。厚生労働省は、本県で心臓や脳血管の疾患のために命を落とす人の割合が全国の数値より高いとの統計を示す。体に優しく、いただくには、塩分の濃い薬味の入れすぎは良くない。ちょっとした工夫が欲しい。