東日本大震災の発生から八年十一カ月となった十一日、福島海上保安部は南相馬市鹿島区の沖合で震災の津波による行方不明者を潜水捜索した。捜索の嘆願を受けた市が海上保安庁に要請した。福島県沖での海保の海中捜索は約一年ぶり。

 宮城海上保安部の巡視船「くりこま」が出動し、潜水士八人が約二時間半にわたり捜索した。行方不明者の手掛かりは見つからなかった。同市では八十七人が今も行方不明になっている。

 行方不明者の家族ら十五人が捜索を見守った。同市鹿島区の小野田功さん(76)・テル子さん(73)夫妻は、功さんの父猛夫さん=当時(88)=を捜している。「時間がたち難しいと思うが、何か見つかってほしい」と口をそろえた。