今春から新制度に移行する県立高校入試のうち、自己推薦に当たる特色選抜と、学力を重視する一般選抜を合わせた「前期選抜」の出願受け付けが十二日締め切られた。全日制は特色、一般両選抜を合わせた募集定員一万三千二百三十人に対し、一万二千四百九十七人が出願した。このうち、特色は定員三千十一人に対し、二千四百七十人が出願し、平均倍率は〇・八二倍となった。

 県教委が十二日、出願状況を発表した。各校は十三日から十七日まで一回に限り、出願先の変更を受け付ける。県教委が十七日に各校の最終的な出願状況を発表する。

 新制度では特色、一般の両選抜とも三月四日に学力検査が行われる。特色選抜の志願者は一般選抜との併願が可能だが、特色選抜で志願した学校(学科は問わない)に限る。

 合否判定は特色選抜と一部の学校で取り入れている連携型選抜を先に行うため、一般選抜の募集人数は全体の定員から特色、連携型両選抜の合格者を引いた人数となる。このため、一般選抜に割り当てられる実際の募集人数は合格発表日まで確定しない。県教委は各学校・各学科の志願状況を表す「一定の目安」として、募集定員に占める一般、特色両選抜を合わせた志願者数を全体の志願倍率として示した。

 特色選抜のうち、倍率が最も高かったのは会津学鳳の総合学科で二・二三倍となった。県教委は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校としての実践的な科学教育などが人気を集めたとみている。磐城桜が丘の普通科が二・一七倍、郡山の英語学科が二・一三倍で続いた。

 一方、全百六十一学科のうち、志願者が定員を上回ったのは五十六学科で全体の三分の一程度にとどまった。湖南の普通、塙工の電子、四倉の普通、小高産業技術の産業革新(経済・金融コース)は志願者がいなかった。

 特色選抜は各高校が教育内容や地域性を踏まえ、「志願してほしい生徒像」を掲げている。県教委は制度移行に向けて各高校と連携して各中学校を巡り、制度変更の狙いや特色選抜の趣旨を説明してきた。学科によっては志願状況が低調となった点について「説明が十分に理解を得られたかを分析、検証する」と改善策を検討する考えを示した。


■3月4日学力検査 16日合格発表

 前期選抜は三月四日に学力検査を行い、六日までに面接や小論文、実技を実施する。同十六日に合格者を発表する。募集定員に満たなかった学校が実施する後期選抜は同二十四日に面接などを行う。

 新制度は、昨年までの自己推薦の1期と学力重視の2期を前期選抜として統合。全ての生徒に学力検査を実施するとともに試験日と高校入学までの期間を短くすることで、生徒の学習意欲の維持につなげる狙いがある。