傷んだ床や腰板を張り替え、商品の棚も整えた。彩りの豊かなつるし雛[びな]が「まちの駅やながわ」の再出発を応援するように揺れる。大きな爪痕を残した台風19号の通過から、四カ月がたつ。伊達市梁川町の中心部にあり、十六日に営業を始める。

 市から運営を任されるNPO法人は、泥水に漬かった建物を被災後すぐに仮復旧させた。自宅で後片付けに当たる住民、ボランティアに温かい飲み物や休憩所を提供し、支援物資の配布場所として活動を支えた。「近くにあって助かる」。職員は被災者の言葉を励みに寄り添った。

 水害の前、県内外から利用者が訪れていた。誰もが、駅の再開が古里に元気をもたらすように願う。漬物や菓子をはじめとした加工品、新鮮な農畜産物、手工芸品…。多彩な産品がそろう。全国最優秀賞に選ばれたおにぎりや総菜を、地元企業が販売する。

 住み慣れた町を離れたり、店を畳んだりと、大水の影響は今も続く。駅長の八巻克男さんは「私たちが頑張らないと」と決意し、重苦しい空気を振り払う。以前のように昔話の会や季節にちなんだ催しに取り組む。今度はさまざまな遊びを通して、災害に胸を痛めた住民が心を癒やす。