東北地区の信用金庫の理事長らは十四日、今春に全面開所する南相馬市の福島ロボットテストフィールドなどを視察し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興状況について理解を深めた。

 相双地区などをエリアとするあぶくま信金(本部・南相馬市)が東北地区信用金庫協会総会の開催に合わせて企画した。あぶくま信金の太田福裕、福島信金の樋口郁雄、二本松信金の石川憲幸、須賀川信金の加藤敏彦、白河信金の牧野富雄、会津信金の星幹夫の各理事長ら約四十人が参加した。

 富岡町の東電廃炉資料館と福島第一原発を視察した後、テストフィールドを訪れた。研究棟の屋上に上がり、敷地内の各施設を見ながら担当者の説明を受けた。

 同協会の総会は十三日にJヴィレッジ(楢葉・広野町)で開かれた。郡山信金の有馬賢一、ひまわり信金の台正昭両理事長も出席した。

 同協会長の樋口理事長は「震災から丸九年を前に被災地を改めて見ていただくいい機会になった」と話した。盛岡信金の浅沼晃理事長は「新しい施設ができるなど復興が思った以上に進んでいると感じた」と語った。

 あぶくま信金は被災地の交流人口を増やそうと、視察旅行のモデルコースなどを紹介するガイドブックを作って配布し、全国の信金や商工会議所の関係者らに来訪を呼び掛けている。