会津若松市東山温泉をメイン会場に繰り広げられる囲碁の女流タイトル戦「第七期会津中央病院・女流立葵杯」の本戦一回戦は、三十日から東京都の日本棋院本院で行われる。

 本戦に臨むのは八人で、女流タイトル戦の本戦では最も少ない。タイトル保持者で郡山市ゆかりの藤沢里菜女流立葵杯(21)を含め、昨年の「女流棋士勝ち星ベスト10」で一位から七位までの棋士が顔をそろえるという、過去に例がない「実力者ぞろい」のトーナメント戦となる。

 開幕戦は、勝ち星四位の鈴木歩女流棋聖(36)と、五位の加藤千笑初段(18)が対決する好カード。鈴木女流棋聖は十三年ぶりに女流タイトルを獲得し、囲碁専門誌最新号の表紙を飾るなど「時の人」となった。加藤初段は生まれつき骨が弱い病気「骨形成不全症」のため車椅子で生活しており、入段前から才能を高く評価されている努力家だ。

 女流棋士同士の対局は序盤から激しい戦いに突入することが多いが、両者ともバランスを重視する本格派。読みが正確で地にカライという棋風も似ており、開幕戦は二人がじっくりと構想を描き合う重厚な展開になりそうだ。

 四月二日は二局同時に対局が行われ、勝ち星一位で話題満載の上野愛咲美(あさみ)女流本因坊(18)が登場する。四月九日は前身の「会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦」で第三回の優勝者・謝依旻(しぇい・いみん)六段(30)と、第二回を制している王景怡(おう・けいい)三段(33)が激突する。

 準決勝(二回戦)から東山温泉「今昔亭」が舞台となり、一回戦を勝ち抜いた四人が会津入りする。