楢葉町を代表する菓子「茶まんじゅう」を製造販売している町内井出の玉屋菓子店は二十二日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴う休業を乗り越え、約九年ぶりに営業を再開した。

 午前十時の開店前には、改装した店舗の前に近所の住民らが並び、店主の菅野伯恵(のりえ)さん(57)らが出迎えた。群馬県伊勢崎市から町内の実家に帰省していた会社員諏訪清美さん(39)は「小学校の帰りに買って帰った思い出の味。お土産にしたい」と語った。

 茶まんじゅうは一個百三十円(税込み)。当面は茶まんじゅうを中心に店頭に並べ、順次販売する商品の種類を増やす予定。店内には交流スペースを設けている。菅野さんは「多くの人が来店してくれて身が引き締まった。気負わずに頑張りたい」と決意を語った。

 同店は一九三五(昭和十)年の創業。茶まんじゅうは町のお土産品として人気を集めていた。