新型コロナウイルスの感染拡大の影響で東京五輪の延期が固まったことを受け、大会組織委員会は二十六日に福島県で始まる予定だった聖火リレーを延期し、改めて日程を調整することを決めた。

 百二十一日間をかけて四十七都道府県の八百五十九市区町村を回る行程は維持する考え。武藤敏郎事務総長は内定した聖火ランナーの扱いについて「走ってもらう資格がある。新たな日程が確定し、再開する時は今のランナーを優先的にリレーできるように配慮する」と述べた。

 組織委は新型コロナ感染防止のためトーチを持った走者による通常のリレーを断念。聖火をランタンに入れて車両で運び、祝賀イベントの会場を回る「聖火ビジット」という形式を代わりに検討していたが、撤回した。

 聖火リレーは二十六日に全国のトップを切ってJヴィレッジ(楢葉・広野町)から始まる予定だった。仕切り直す組織委は「新たな日程に合わせ盛大にグランドスタートをしたい」との意向を示し、感染症の拡大が早期に終息し「沿道から応援、祝福されながらリレーができることを祈念する」としている。


■森会長「聖火福島に置く」

 東京五輪聖火リレーの延期に伴い、聖火は当面の間、県内で保管される見通しとなった。大会組織委員会の森喜朗会長が二十四日の記者会見で明らかにした。

 森会長は、聖火の県内保管については安倍晋三首相が提案したと説明。「内堀雅雄知事に電話したら、大変喜んでいた。当面、福島に置くことになる」と述べた。


■Jヴィレッジ候補と知事意向

 東京五輪・パラリンピックや聖火リレーの延期を受け、内堀雅雄知事は二十四日夜、県庁で記者団の取材に応じ「新型コロナウイルスが猛威をふるう中、重い判断に至ったと考えている」と述べ「安全安心を最優先とすれば、やむを得ない」と理解を示した。

 県内で保管される見通しとなった聖火については、個人的な思いとした上で「Jヴィレッジが大切な候補となる」と語った。展示方法や期間は今後、組織委などと協議する。