福島市出身の作曲家古関裕而さんをモデルとしたNHK連続テレビ小説「エール」の放送開始を三十日に控え、市内で古関さんを生かしたまちづくりプロジェクトが本格始動する。二十六日、木幡浩市長が市役所で記者会見して発表した。

 放送開始日の三十日は、古関さんと妻の金子(きんこ)さん、主人公裕一役の窪田正孝さん、ヒロインの音を演じる二階堂ふみさんをあしらったラッピングバス二台がお目見えする。バスは福島交通の森合団地線(毎日)、イオン・日赤病院線(月・水・金)で先行的に走らせる。四月十八日からJR福島駅東口を発着し、古関裕而記念館、県庁通り商店街を巡る周遊バスとして、ドラマ放送中の九月末まで運行する。三十日は古関裕而記念館のリニューアルセレモニーも行われる。

 市とNHKの相互連携事業「エール」展は四月十八日に開幕する。チェンバおおまち一階に、ドラマセットや人物相関図、古関さんや物語を紹介する大型パネルなどを設置する。入場無料で、期間は十月十一日までの予定。

 古関さんの生涯を描いた子ども向け漫画も完成した。四月から市内の全小中学校、特別支援学校の児童生徒に配布し、授業などで活用してもらう。古関さんが校歌を手掛けた全国の学校にも提供する方針で、計三万部を作製した。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、自粛ムードや閉塞(へいそく)感が漂う中、市は「エール」開始の雰囲気を盛り上げ、街中から元気を発信しようと、おもてなしの準備を進めている。木幡市長は「古関さん一色に彩られたまちを見て、福島の魅力を味わってほしい」と呼び掛けた。