いわき市のアリオスと劇団「ロロ」の共同企画「オンライン演劇部『家で劇場を考える』」は二十七、二十八の両日、インターネット上で催され、出演者の自宅などをつなぎ公演を生配信した。

 アリオスの高校生参加型演劇創作プロジェクト「いわきアリオス演劇部」OB・OG六人とロロの俳優三人が月、華、桃の三チームに分かれ、ロロ主宰の劇作家・演出家三浦直之さんが書き下ろした台本「オンステージ」を披露した。

 いわきアリオス演劇部は三月、半年をかけて作り上げた公演が、新型コロナウイルスの影響で無観客上演となった。講師を務めていた三浦さんとの縁で共同企画が持ち上がり今春、同部を卒業したOB・OGが集結した。

 稽古は十三、十四の両日と二十日にオンラインで行い生配信した。電波の状況などに個人差があり、オンラインならではの課題を乗り越え本番を迎えた。

 本番では県内をはじめ東京都、宮城県、千葉県、長野県などから観客に思いを届けた。二十八日の本番終了後には、三浦さんと出演者らがアフタートークで感想を語り合った。

 出演した森崎陽さん(18)=日大芸術学部一年、ふたば未来学園高卒=は「画面上でのやり取りで、みんなで作り上げている感覚が味わえた。同時に対面でできることの幸せを実感した」と振り返り、将来の地域貢献に向け大学で専攻する演出への決意を口にした。

 三浦さんは「(コロナ禍で)リモートワークに切り替わり新しい価値観から生まれるものがあるかもしれない。それでも集まることが演劇の醍醐味(だいごみ)。育児、介護、愛し合う行為と同様、演劇を通した触れ合いを大切にしたい」と話した。