鏡石町の岩瀬牧場は七月十八日、トウモロコシ畑を使った東北最大級の巨大迷路をオープンさせる。新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、広大な敷地で人混みを避けながら楽しみ、日々の閉塞(へいそく)感から抜け出してもらう場とする。関係者は「飼料用作物を生かした牧場ならではの夏の名所とし、地域に活気をもたらしたい」と準備に汗を流している。

 迷路は一・三ヘクタールの飼料用トウモロコシ畑に設ける。岩瀬牧場によると、広さは一般的な野球場のグラウンドと同程度で、迷路としては東北地方で最大規模だという。

 保守管理部長の渡辺真さん(45)が中心となり、全国各地の巨大迷路などを参考に設計し、整備を進めている。五月の連休明けにトウモロコシの種をまき、現在は高さ約一メートルに育った。オープン後には三メートルほどに成長するため、大人の背丈より高い「壁」が完成する。

 迷路には三カ所のチェックポイントを設ける。来場者がそれぞれに備えられているスタンプを集めてゴールすると、抽選で景品がもらえる仕組みとする。スタートからゴールまでの所要時間は約二十分という。

 感染症対策のため迷路の道幅は二・五メートルに設計し、他の来場者と擦れ違う際も十分に距離を保てるように配慮した。混雑した場合、入場制限する。牧場の入場時に手指のアルコール消毒などを求める。

 岩瀬牧場は新型コロナウイルス感染拡大の影響で四月二十日から五月十六日まで休園した。春休みからゴールデンウイーク期間にかけての売り上げは八割以上減った。町内では今年、名物として人気を集めている「かがみいし田んぼアート」が中止となった。

 渡辺さんは巨大迷路が牧場をはじめ地域の元気回復につながることを願い、作業に励んでいる。「これまでの外出自粛に伴う運動不足の解消にもつながる。牧場の自然を楽しみながら、伸び伸びと遊んでほしい」と呼び掛けている。来場の状況を見ながら、来年以降の設置についても検討する。

 迷路の開設期間は九月中旬ごろまでを予定している。時間は午前十時から午後三時まで。体験料は二百円(牧場への入場料は別途必要)。熱中症対策で飲料水五百ミリリットル入りのペットボトルを配布する。