相馬福島道路の伊達桑折インターチェンジ(IC)−桑折ジャンクション(JCT)間の八月二日の開通によって、全国有数の生産量を誇る県産モモなど農産物の流通や工場からの製品輸送の効率化が見込まれる。

 国土交通省は新区間の開通により、桑折町にあるモモの選果場から東北自動車道の福島飯坂ICまでの所要時間は十分となり、整備前と比べ十一分短くなると試算した。県産モモの東京卸売市場における二〇一九年の年間取扱量は約四千三百六十トンと全国二位で、約九割を県北地域で生産している。モモは傷みやすいため、自動車専用道路の走行により積み荷の安定性が確保され品質維持につながるとの見方もある。

 伊達桑折IC周辺には複数の工業団地が立地する。大型商業施設「イオンモール北福島(仮称)」の進出構想もある。

 新たな区間の開通時期の公表を受け、内堀雅雄知事や沿線の市町、商工団体からは地域活性化に期待する声が上がった。

 内堀知事は「福島県の復興と地域活性化に大きく貢献する。全線開通に向け、関係機関とともに取り組む」とコメントを発表した。須田博行伊達市長は「物流の効率化はもとより、地域産業、広域観光の活性化が図られることを期待する」とし、高橋宣博桑折町長は「地域活性化に資すると期待している。重要なインフラであり、早期の全線開通を願う」と求めた。

 渡辺武伊達市商工会長は「全線開通に向け弾みがついた。物流や製造業に好影響となる」と述べ、佐藤晃司保原町商工会長は「住民の利便性が向上し、地域経済の発展につながる」と歓迎した。渋谷浩一桑折町商工会長は「ICに桑折の地名が入り、広く知ってもらう機会になる」と波及効果に期待した。