遠征先のマレーシアで13日、交通事故に巻き込まれ負傷したバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗選手(25)=NTT東日本、富岡高卒=が3月中旬の全英オープン(バーミンガム)での実戦復帰を目指して調整する見通しとなった。マレーシアの医師の許可が得られたため、桃田選手らは15日夕に帰国する。
 日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は14日、都内で福島民友新聞社などの取材に応じ、桃田選手の現況を報告した。
 帰国後に改めて精密検査を受け、2月中旬のアジア団体選手権への出場は見合わせる。
 銭谷専務理事は、裂傷が1週間ほどで回復する見込みだとした上で「帰国後に受ける精密検査の結果を踏まえ、本人の意思も考慮して復帰時期を決めたい」と述べた。東京五輪に向け、3月の全英オープンでの実戦復帰を目標にした。
 事故は13日午前5時ごろに発生。クアラルンプール近郊の高速道路で、桃田選手らを乗せたワゴン車が大型トラックに追突した。ワゴン車の運転手が死亡し、2列目にシートベルトをして座っていた桃田選手は、顔面3カ所の裂傷と全身打撲を負った。
 桃田選手は、2016年リオデジャネイロ五輪には違法賭博問題で出場できなかったが、東京五輪で悲願の出場を確実にしている。
 内堀知事「大変驚き」...早い回復願う
 内堀雅雄知事は14日の定例記者会見で、マレーシアで交通事故に遭って負傷したバドミントンの桃田賢斗選手について「突然の事故の知らせに大変驚いている。治療に専念され、心身ともに一日も早く回復されることを願っている」と述べた。
 その上で内堀知事は「県民はもちろん、日本中が応援しているアスリート。再び元気な姿、そして華麗なプレーを見せてくれることを期待している」と語った。県が把握している情報については「現時点で報道のほかにつかんでいることはない」とした。