福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズに2022年7月、11階建ての新しいホテル「カピリナタワー」がオープンする。少人数志向が強まっている近年の旅行需要に対応するため、全264室を初めて定員2人のツインルームとし、利用客が1〜2人で静かにゆったりと過ごせる空間を創出するのが特長だ。年間の利用客を16万8千人、売上高を約35億円と見込む。
 施設を運営する常磐興産の井上直美社長が15日、都内で開いた記者発表会で建設計画を明らかにした。開業55年の節目に合わせ、総工費約120億円を投じ、今夏に着工する。新ホテルは既存のホテルハワイアンズの東側に隣接し、連絡通路でつながる。延べ床面積は約2万3300平方メートル。
 ハワイアンズのホテルは4施設目。既存の3施設はいずれも客室が定員4〜5人で、家族や団体などの多人数の利用客に対応していた。しかし、近年は1〜2人で旅行を楽しむ人が増えており、新ホテルの建設で新たな旅行需要を掘り起こしたい考えだ。
 新ホテルは全264室のうち、24室が最高級仕様の「クラブフロア」と客室専用露天風呂を備えた「クラブルーム」、240室がこれに次ぐ等級の「スーペリアルーム」の2種類を設ける。ほかに二つの露天風呂付き大浴場や、県産日本酒と世界のワインをそろえたラウンジも整備する。
 カピリナタワーの開業でハワイアンズの4ホテルを合わせると、客室724室、収容人数が約2500人になり、本県を代表する一大レジャー施設として少人数から多人数まで幅広いニーズを取り込む狙いがある。
 井上社長は「次の半世紀を見据えたとき、カピリナタワーがハワイアンズを代表するホテルになる。最上級のハードとソフトを兼ね備えた新ホテルに期待してほしい」と強調した。