いわき市の水石山公園駐車場に止まっていた乗用車内から母と中学生3人の計4人が遺体で見つかった事件で、死亡した同市の吉川美奈子さん(43)方から、子どもが友人に感謝の気持ちを伝えるために書いたとみられるメモが見つかったことが24日、捜査関係者への取材で分かった。メモを書いた時期は分かっておらず、いわき中央署は事件との関連を詳しく調べる。
 捜査関係者によると、見つかったメモはルーズリーフに書かれ、感謝の気持ちを伝える言葉とイラストなどが描かれていたという。吉川さん方は美奈子さんのほか、死亡した息子で中学3年の歩夢(あゆむ)さん(15)、双子で中学2年の茅乃(かやの)さん(13)と海音(かいね)さん(13)が住んでいた。
 また、司法解剖の結果、4人の死因は首を刺されたことによる失血や出血性ショックで、茅乃さんは首の圧迫による低酸素脳症も含まれていた。遺体が見つかった車のそばには使用済みの練炭やしちりんがあり、遺体からは一酸化炭素が検出されたが、意識を失うほどのものではなかった。
 捜査関係者によると、母子と一緒にいた男(51)は同署員が駆け付けた際、「(4人とも)自分が刺して、自分も死のうと思った」と説明。日の入り前から5人で公園に向かい、同市のホームセンターで練炭などを購入したと話したという。
 男の首や腹には自分でつけたとみられる刺し傷があり、市内の病院に入院している。同署は男が4人を殺害して無理心中を図ったとみて、男の回復を待ち、詳しく事情を聴く方針。男は会話ができる状態だという。