福島民友新聞創刊125周年事業、福島中央テレビ開局50周年事業として開かれる「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」が24日、福島市の県立美術館で開幕する。19世紀後半の西洋に熱狂を巻き起こした日本文化ブーム「ジャポニスム」と、当時の新しい芸術様式「アール・ヌーヴォー」をテーマに一流作家たちによるガラス工芸品、陶磁器の名品がそろう。開幕に先立ち、ハンガリーのブダペスト国立工芸美術館チーフキュレーターで展覧会監修者のガブリエッラ・バッラさんが福島民友新聞社のインタビューに応じ、名品展の見どころなどを語った。
 ―19世紀後半にヨーロッパで流行したジャポニスムとアール・ヌーヴォーがテーマとなる。 「1872年に創設されたブダペスト国立工芸美術館は創立当初から多くのアール・ヌーヴォーの作品を収集してきた。当時はジャポニスムがヨーロッパで注目され始めた時期で日本の影響を受けた名品が並ぶ。1900年にパリで開かれた万国博覧会で買い上げた作品も展示される」
 ―約200点の作品の大半は国内初公開。特に注目の作品は。 「アール・ヌーヴォーの第一人者、ルイス・C・ティファニーやエミール・ガレのガラス工芸品、アレクサンドル・ビゴのレリーフも日本で初めて紹介する。一つというのは難しい」
 ―日本の芸術は当時のヨーロッパにどう影響を与えていたか。 「日本美術は人間が創り上げた世界ではなく、しばしば自然の美しさや完璧性、あるいはそのはかなさを創作の主題としている。西洋美術は自然と向き合うことを日本芸術から学んだ。構図、輝き、色の使い方など、展示される作品の数々は日本美術から得たインスピレーションを鮮やかに浮かび上がらせている」
 ―来場者へメッセージを。 「今回の展示会には、私が見てきた本物の東洋のアートを反映させた。当時の作家が日本の芸術を感じて日本らしさに近づけた努力に魅力を感じる。見てくださる方も気に入るものが見つかるはずだ」
 24日の講演会は中止
 新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的に、24日に予定していたバッラさんの講演会は中止となる。