病気やけがで毛髪を失った人のための医療用ウィッグ(かつら)に自身の髪を提供して役立ててもらう「ヘアドネーション運動」に協力するため、棚倉町の高村一華さん(7)=棚倉小2年=は4月21日、同町の美容室で約7年間伸ばした髪を切り、約35センチを提供した。髪は大阪府のNPO法人に送られ、ウィッグとして無償提供される。
 一華さんは胎児のころ、心臓と肺に先天性の異常が見つかり、未熟児で生まれてからすぐに新生児集中治療室(NICU)に入った。治療は半年ほど行われ「自分も産後すぐだったが、一華のことが心配だった」と一華さんの母沙喜代さん(37)は当時を振り返る。
 現在は元気に運動ができるほど回復したが、投薬の影響か3歳ごろまで髪が伸びるのが遅かった。未熟児で生まれ、髪が伸びなかっただけに強い思い入れがあり、これまでは後ろ髪にはさみを入れることはなかった。
 一華さんは通院を続ける中、がんなどに苦しむ子どもたちがいることを知った。「病気で苦しむ子どもたちのために何か行動したい」。沙喜代さんと相談してヘアドネーションのために髪を伸ばすことを決めた。
 腰下まであった長さから肩に付くほどの長さとなった一華さんは「とてもすっきりした。誰かの役に立てるのはうれしい。短くなった髪を祖父母に見てもらいたい」とほほ笑んだ。