新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、会津美術協会が新たに「ろう城アート展」を開始する。アートの力で元気を引き出そうと、自宅などで描いた絵などの応募を呼び掛ける。協会関係者は不要不急の外出自粛要請を戊辰戦争時の鶴ケ城の籠城戦に例え、「こういう状況だからこそ自分の思いを自由に表現しアートに喜びや楽しみを見いだしてほしい」と話している。
 同協会は、鶴ケ城の籠城戦で子どもたちが戦況的に不利な状況下に会津唐人凧を揚げ敵方に「まだ余裕がある」と思わせた逸話を例に「心に余裕を持ち、ストレスとうまく向き合う一助にしてほしい」としてアート展を企画した。
 応募は国籍や年齢を問わない。作品は基本的にはがきサイズの紙に描いた絵としているが、立体作品なども可。デジカメやスマートフォンで撮影し会津若松商工会議商議所のホームペーを通じ応募。募集期間は20日から鶴ケ城が開城した9月22日まで。作品内容は自由。同協会は「籠城」する自宅の窓から見える景色やコロナウイルスを退治するヒーロー、疫病を退散するともされるアマビエ、夢などを描いた作品を想定している。応募者全員に会津若松市の東山、芦ノ牧両温泉で使える宿泊割引券を贈る。
 馬場泰会長(64)は「絵を描いたことがない人もはがきサイズであれば気軽に筆を取れる。一日一日を大事にする気持ちにつながればいい」と語り、渋川恵男(ともお)同商議所会頭は「終息後の温泉地での消費喚起につなげたい」と期待した。