「県外からの観光客が減ってしまうのであれば残念だ」。首都圏で新型コロナウイルスの感染者が増加していることを受け、にぎわいが戻りつつあった県内にある観光地の関係者は人出への影響を懸念している。
 今後の来館読めず
 いわき市小名浜のアクアマリンふくしまでは4日、県内外から大勢の親子連れらが訪れていた。5月18日の営業再開後、徐々に来館者が増え、休日になると前年比で9割ほどまで回復している。
 武藤清副館長(53)は「理想的に来館者が戻りつつある中、首都圏での感染者が増えたことで今後の来館者数が読めなくなった」と困惑した。
 天守閣への登閣を5月28日に再開した会津若松市の鶴ケ城では、4日の公園全体の来場者が午後5時現在で1518人だった。鶴ケ城を管理運営する会津若松観光ビューローの担当者は「駐車場のナンバーを見ると都内のナンバーはあまり見当たらず、関東圏は全体に減った印象」と話した。
 対策さらに万全に
 福島市出身の作曲家古関裕而をモデルにした朝ドラ「エール」に関連した観光客向けの取り組みが本格化している福島市。関係者は県外からの観光客増加に期待を寄せるが、都内での感染確認が続いていることが懸念材料となっている。
 古関にまつわる品を紹介する企画展を開催している県庁通り商店街振興組合の中野義久理事長(41)は都内での感染者増加を心配しているが「今まで行ってきた感染対策をさらに万全にして、観光客を迎え入れる準備をしていきたい」と前向きに語った。