県は9日、新型コロナウイルスの感染ピーク時に医療機関への入院とホテルでの宿泊療養を合わせて510床が必要になるとの新たな試算結果を示した。これに基づく病床確保計画も策定。4月時点ではPCR検査数などを基に800床程度が必要になるとしていたが、国の患者推計モデルなどを踏まえ見直した。
 9日の医療調整本部会議で示した。県は国内感染状況や自粛要請の効果などを考慮して、国が示した新たな「流行シナリオ」に基づき試算。重症化リスクの高い高齢者の人口比率や、1人が周囲の何人にウイルスをうつしたかを示す「実効再生産数」、自粛要請のタイミングなどを本県の人口規模に応じて想定し、計算した。
 新たな試算では、1日の新規感染患者数を最大38人と推計した。入院患者数は最大343人で、うち重症患者数は最大50人。また宿泊療養者数は最大159人とした。
 病床確保計画では、入院患者数に応じて確保する4段階の病床数を設定。第1段階(入院患者数0〜30人)で130床、第2段階(同31〜78人)で200床、第3段階(同79〜166人)で280床、第4段階(同167〜343人)で350床とし、現在100床を確保している宿泊療養室(床)については第4段階に上がった時点で160床に増やす。
 県内では9日現在、入院患者はおらず、21日連続で新規感染者が確認されていない。県は第1段階に当たるとして、現在確保している229床のうち99床については順次、通常の入院利用に戻す方針だ。今後、感染が再拡大した場合、再び協力を要請する。
 感染者を受け入れるための「空床」が医療機関の経営悪化の一因となっており、県の担当者は「第1段階である現在の病床数は130床。残った部分について地域医療に提供していただきたい」としている。