会津若松市は、新型コロナウイルスの感染防止に向け、市内のICT(情報通信技術)企業などの技術力を活用して、観光スポットの鶴ケ城天守閣で「3密」回避対策に乗り出す。3Dカメラを配置して、入場者数や人と人との距離などを自動的に計測し、館内での過密防止やソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保に役立てる。
 天守閣の出入り口と3層、4層、最上階の5層の5カ所に3Dカメラを設置。出入り口の人の流れから割り出した館内の人数を、入場券売所のタブレット端末に表示し、200人を超える場合は入場を一時的に制限する。
 展示物が充実している3層では、鑑賞に集中しすぎた入館者が密集するのを防ぐため、カメラで撮影した人と人の距離が一定になると「ソーシャルディスタンスを1.5メートルキープしてください」などと自動音声で注意を促すことができるようにする。床面積が小さい4、5層のカメラは、混雑状況を把握するために活用。3層に設置した電子パネルに上層の状況を表示する。
 このほか、券売所窓口に自動で検温できる赤外線カメラ付きタブレット端末4台を設置。体温が37.5度以上の場合、入館を控えるよう呼び掛ける予定。
 8月にも機器が設置され、運用が始まる見通し。市は機器の導入に向け、847万円を確保する。