本県関係3社を含む全国の地方ローカル鉄道40社が独自の印「鉄印」を作り、旅行客に専用の冊子「鉄印帳」を使って集めてもらう取り組みが10日から始まった。福島県内では阿武隈急行福島駅(福島市)、会津鉄道会津田島駅(南会津町)で鉄印の記帳などが始まり、鉄道ファンが早朝から列を作った。
 鉄印を取り入れるのは第三セクターが経営する鉄道会社。本県関係では阿武隈急行、会津鉄道の2駅と、本県と栃木県を結ぶ野岩鉄道が新藤原駅(栃木県日光市)で受け付ける。第三セクター鉄道等協議会と読売旅行、日本旅行が企画した。
 鉄印帳(2200円)を購入し、各社の指定窓口に乗車券と一緒に鉄印帳を持参すると、有料で鉄印を押してもらえる仕組み。記帳料は300円から。各社は、色や絵柄の趣向を凝らした独自の鉄印をデザインした。本県の2駅には早朝から鉄道ファンが駆け付け、昼すぎごろまでに数十人が鉄印を記帳した。
 会津田島駅では記帳の際、担当駅員がその場で手書きすることにこだわった。同駅で記帳した山形県の会社員男性(50)は「厳しい経営の中、地方の鉄道が頑張っている。新しい試みを応援したい」と笑顔を見せた。福島駅の今村剛駅長(46)は「鉄印帳の販売をきっかけに阿武隈急行をPRできればうれしい」と利用を呼び掛けた。
 ◆鉄印集めツアー発売
 読売旅行と日本旅行はそれぞれ「鉄印」がもらえるツアー商品を発売し、地方鉄道を応援する考え。読売旅行によると、第1弾「東北編」は8月に始まり、既に約100人の予約が入ったという。「会津・関東編」なども順次、発売される。坂元隆読売旅行社長は「鉄印は地方色豊か。鉄印集めが沿線と観光客を結ぶきっかけになれば」と話す。