来春の県立高入試を巡り、有識者でつくる県立中学校・高校入学者選抜事務調整会議は13日、出題範囲を縮小する方針を決めた。新型コロナウイルス感染拡大を受けた臨時休校により、各中学校で学習の遅れや進度に差が生じていることから、出題範囲の公平性を担保する。
 県内全ての中学校長を対象に6月に実施したアンケート結果を踏まえ、県庁で開いた第2回会合で決めた。縮小範囲は3年生の後半に学習する内容の一部を中心に検討、8月4日に開く第3回会合で報告書にまとめ、同21日の県教委定例会で正式決定する。
 アンケートでは37.8%が「縮小すべきである」と回答した。「例年通りでよい」は62.2%に上ったが、県教委は「出題範囲の検討にあたり看過できない割合」(高校教育課)と判断した。ただ科目によっては縮小しないこともあるほか、出題範囲外となった学習内容についても中学卒業までに指導するとしている。
 アンケートの対象は239校で、92.9%に当たる222校から回答があった。3年生の学習進度は、67.6%が「例年より1カ月程度」、7.2%が「2〜3カ月程度」、それぞれ遅れていると回答。学習進度が元に戻る見通しは、41.2%が「8月末ごろまで」、37.6%が「12月末ごろまで」、21.2%が「来年2月末ごろまで」とした。
 入学者選抜事務調整会議によると、出題範囲を縮小すべきだと回答した学校は、感染者の発生などで臨時休校が長期化した自治体に多かったという。感染の再拡大による再休校を危惧する回答や、学習の定着を図るための時間不足、生徒や教員の負担への考慮を求める回答もあった。
 入試日程変更せず
 一方、県教委は13日の会合で、来春の県立高入試の日程について変更しない方針を示した。前期選抜と連携型選抜は来年3月3〜5日、後期選抜は同22日に行われる予定。