東京五輪・パラリンピックの聖火リレーの出発地・Jヴィレッジがある楢葉町は来年5月、オリーブの種を宇宙へ打ち上げる。種は「復興『ありがとう』ホストタウン」として交流する五輪発祥の地のギリシャから譲り受ける。地上に帰還後は町内に植え、宇宙を旅した話題性で広く関心を引き寄せ、町と東京五輪の深い関わりを後世に伝えるシンボルツリーとして育てる。
 町によると、種はギリシャ産の在来種。9月に町がギリシャのホストタウンに選ばれた縁で、松本幸英町長が11月2日に駐日ギリシャ大使公邸(東京都)を訪れ、コンスタンティン・カキュシス大使から種を受け取る予定。
 宇宙への打ち上げは、東日本大震災から10年の節目に国際宇宙ステーション(ISS)から被災地の復興の姿を伝える事業「東北復興宇宙ミッション」として実現する。一般財団法人ワンアース(茨城県)などが福島、宮城、岩手の被災3県の42自治体から集めた記念品などを打ち上げる計画で、楢葉町も事業に参加している。
 種は1カ月ほど宇宙にとどまった後、来年7月ごろに町に帰還する予定。町は聖火リレーのコースなど東京五輪と関わりの深い場所に植樹する方向で関係機関と調整を進める方針。宇宙を旅した種はギリシャで育ててもらう構想も描いており、オリーブを友好の証しとしたい考え。町は「ギリシャと交流を深めるとともに、聖火リレー出発の地の象徴となるよう計画を成功させたい」としている。