寺の境内で住職が目にしたのは、不審な箱だった。

不審な箱を発見した住職「こちらの方で見つけましたね。お菓子箱みたいなのがあって、“あっ”と思いながら、(ふたを)開けたら、通帳とか封筒とかがずらーっと入っているのを見ました」

通帳や封筒などが入っていたという不審な箱。

それは、隣の寺から盗まれたものだった。

京都・福知山市の寺で、現金およそ29万円を盗んだ疑いなどで14日に逮捕されたのは、無職の西川悠容疑者(35)と石井竜ノ介容疑者(35)。

男らは、寺で現金や通帳が入った箱をとり、現金だけ盗んで、隣の寺に箱を置いていったという。

盗みに入られた寺の隣の住職「『これは話に聞いていたやつやな』と思いまして」

2人は、この寺だけでなく、兵庫・丹波市の寺で、現金およそ16万円などを盗んだ疑いも持たれている。

この2人が、全国を股(また)にかけて行っていたのが「寺荒らし行脚」。

犯行の期間は、2017年秋ごろから2019年10月下旬までの2年間。

2人は、秋田県から山口県の19都府県の寺で50件以上も盗みを繰り返し、その被害総額は、およそ3,200万円にのぼるとみられている。

中学時代の同級生だという2人。

調べによると、侵入する寺を決めるのは石井容疑者で、寺の多い地域をスマホで探し、西川容疑者に伝える。

それを受け、西川容疑者がルートや移動時間などを調べたうえで、人々が寝静まる午前0時ごろ到着するよう運転。

そして、現場でも西川容疑者が見張り、石井容疑者が盗みの実行役という、罰当たりな連係プレーで犯行を重ねたとみられている。

調べに対し、「無施錠や無人が多いから寺を狙った」などと供述し、容疑を認めているという。

(関西テレビ)