3連休初日の20日から始まった、大阪府と兵庫県の往来自粛。

専門家は、爆発的な感染拡大が、都市部で起きる危険性を指摘。

東京でも、往来を自粛するのでは、という不安の声も出ている。

3連休初日にもかかわらず、人通りの少ない大阪、兵庫。

往来の自粛を求められた両府県の住民は「仕事が兵庫県なので難しい」、「(自粛が)長期的になると厳しい」などと話した。

猛威を振るう見えない敵に、政府の専門家会議が警戒しているのは、爆発的な感染拡大を意味する「オーバーシュート」が、都市部で突然起きる危険性。

そこで気になるのが、最大都市・東京を中心とした首都圏。

実際に東京と隣り合う、千葉のスポーツジム、神奈川の病院などで、「クラスター」と呼ばれる集団感染が発生。

しかし、人の出入りまでは止められていない。

一方で、神奈川・横浜市や千葉などでは、20日も新たな感染者が確認されている。

ネット上では、「大阪と兵庫を気にするなら、東京と神奈川、埼玉の往来を自粛するべきでは?」との声が。

もし、東京と他県の往来自粛が求められた場合、いったいどうなってしまうのか。

通勤や通学で、埼玉から多くの人がアクセスする東京・池袋。

20日に話を聞いた埼玉県民からは「出勤もできなくなるし、すごく困ります」、「何もない」、「埼玉は特に、遊ぶ場所もそんなにないし」、「困りますね。通勤もできなくなるし」、「会社の人、埼玉住んでる人多いので、半分くらい出勤できないとどうなるんだろう」などの声が。

そこで取材班は、東京と埼玉の都県境に向かった。

ここは、道路1本を挟んで、東京・練馬区と埼玉・和光市が隣り合っている。

1時間でどれぐらい人が移動するのか数えてみると、歩行者は、およそ230人。

車は、およそ3,000台もの行き来があった。

埼玉県民「買い物が全部行けなくなる。買い物がすべて東京になってますし、困る」

一方、東京側の住民は「困らない。逆に埼玉の人は困るのでは」と話した。

東京のベッドタウンとして、子育て世代に人気の埼玉・川口市で話を聞くと、「えー、仕事行けないですね。川口だと、ほぼ都心で働いてる人多いと思うので」という声が聞かれた。

仮に大規模な往来自粛となれば、毎日、通勤・通学で神奈川や埼玉、千葉などから東京にやってくる、少なくとも、およそ290万人が対応を迫られることに。

今回、往来自粛を要請した大阪と兵庫には、最悪の場合に、2週間後には感染者が3,300人に達するとの試算が。

専門家は、東京でオーバーシュートが起きれば、この3,300人を上回る規模になると指摘する。

感染症にくわしい昭和大学医学部・二木芳人氏は「東京でも、人口が集中したところでは、それ以上の爆発的な感染増大というリスクは増える」と話した。