開催をめぐってさまざまな議論がある中、東京オリンピックの聖火が20日、宮城県に到着した。

20日朝、ギリシャから宮城県の航空自衛隊松島基地に到着した東京オリンピックの聖火。

折からの強風の中、ついに日本国内で聖火が力強くともった。

ブルーインパルスが大空に描く五輪の輪は強風で消えてしまったが、そのあと5色の直線を描き、聖火到着に華を添えた。

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、予定どおり開催を目指して準備が進む東京オリンピックについて、20日もさまざまな発言が。

19日、アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューに応じたIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長。

「延期などの話し合いは行われているのか」という記者の質問に対し、バッハ会長は「状況が今度どうなるかわからない。もちろん、われわれも違うシナリオについて検討している。東京オリンピックまで、まだ4カ月半もある。延期を決定したほかのスポーツイベントよりも先だ。専門家のアドバイスがないのに判断するのは時期尚早だ」と述べた。

そのうえで、「中止については議題にない」と答え、引き続き、大会成功に向けて尽力していく考えを示した。

また、JOC(日本オリンピック委員会)の理事でソウルオリンピック女子柔道・銅メダリストの山口香氏は、一部の報道で、「アスリートが十分に準備できない状況では延期すべき」と明言。

その発言にJOCの山下泰裕会長は20日、記者団に「安心安全な大会にしようと力を尽くしている時に極めて残念」と不快感をあらわにしている。

一方、東日本大震災からの復興の火として宮城・石巻市に運ばれた聖火は、強風で何度も消えながらも無事に点火。

宮城、岩手、福島の3県で展示されたあと、26日に福島県から聖火リレーがスタートする。