IOC(国際オリンピック委員会)が新たな指針を打ち出し、オリンピックの延期が現実味を帯びてきた。

JOC・山下泰裕会長「アスリートの安心安全という視点で、延期も含めて検討せざるを得なくなってきている。聞いたときには衝撃が走った。簡単なことではない」

JOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長が「衝撃」と受け止めた、東京オリンピックの開催をめぐる問題。

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、IOCは「延期も含めて日本政府や大会組織委員会とくわしい協議を始める」とし、「結論は、今後4週間のうちに出したい」との新たな方針を示した。

これまで“予定通りの開催”を強調してきたIOCの方針転換を受け、大会組織委員会の森喜朗会長も。

大会組織委員会・森喜朗会長「延長(延期)の件については、議論しないわけにはいかないということだった。それをふまえて“最初の通りにやるんだ”というほど、私も愚かではないと」

延期という形が現実味を帯びてきた東京五輪。

そんな中でも、復興の火は燃え続けていた。

「復興の火」を楽しみに訪れた人からは、参加選手を案ずる声も。

岩手・大船渡市では、「これにかけて、みんな小さい時から夢を持って、本当に一番気の毒なのは選手。だから、どうにかして延ばしても今年中にはやってほしいと思う」、「選手の方たちもみんな待ってるし、そのために準備しているのだから、延期してもやるべきかな」などの声が聞かれた。

こうした中、日本代表選手からコメントが寄せられた。

今回の五輪で新種目として実施される、スポーツクライミングの野口啓代選手と楢崎智亜選手。

スポーツクライミング代表 野口選手・楢崎選手「さまざまな報道がありますが、8月にオリンピックが開催されることを想定して自分が今できる・今すべきことに集中しています」、「大会が順延する可能性もあり、これまでのシーズンとはスケジュールが異なりますが、オリンピックに出たい気持ち、勝ちたい気持ちは全く変わりません。来るべき日に備えて、気持ちを整え、どんな状況でも最高の準備をしていきます。このような状況でも、周りの手厚いサポートや心配の声に感謝します」