25日、ランチタイムのショッピングモールには、多くの親子連れの姿があった。

その口元には...。

フードコートでは、マスク姿の子どもたちもかなり多く見られ、親子でマスクをしている姿も見られた。

マスクを着けた親とともに、小さめサイズの子ども用マスクを着けた子どもたち。

40代(子ども小学5年生)「これ(子供用マスク)は(コロナが)はやりはじめたとき急いで買った。(残りは)10枚くらい」

30代(子ども小学3年生)「(マスクは)子ども用の作っていただいて、それを使っています」

今もなお入手困難なマスクだが、4月に新学期を迎えれば、さらなる心配事が。

小学5年生「(学校で)マスクつけろって言われても、マスクがもうなくなるから不安」

新学期からの学校再開に向けて、24日に文科省が公表したガイドライン。

そこで求められたのが、「マスクの着用」。

ところが、「マスク完売」と書かれ、店には大人用も子ども用のマスクもなかった。

30代(小学生の子ども3人)「(学校などで)全員に(マスク)配給してくれるならいいんですけど、なかった学校、今後どうなるのかな? と思う」

「マスク不足」最前線 学校再開で“需要アップ”さらに拍車が?

街の人「やっぱりマスクないんだなと思いました。もう1カ月くらい続いてる気がしますけど」、「いいかげんにしてくれみたいな」

いったい、いつになれば売り場に並ぶの?

マスクの品薄状態は、一向に解消される気配がない。

マスク不足が長期化する中、ある企業の公式ツイートが話題に。

「電気を使わない自社製品をツイートしたの、これがはじめてだ」

政府の要請に応じ、マスクの生産に乗り出したのが、大手電機メーカーのシャープ。

24日、三重県の液晶ディスプレー工場で、マスクの生産をスタートさせた。

シャープによると、「1日に15万枚の生産ペースで始め、いずれ50万枚を目指します」という。

製造する場所は、液晶パネルを作る衛生環境が整ったクリーンルーム。

そこに空きスペースがあったため、マスク生産への参入が決まった。

経産省からの補助金で設備を導入し、わずか1カ月ほどで生産体制を整えたという。

40代「いろんな企業がそうやって(マスクを)作っていただけたら、(マスクの数が)うるおうから、いいですよね」

マスクの安定供給に向けた、官民一体となった動き。

しかし、その一方では、今後に向けた新たな懸念も...。

新学期からの学校再開に向け、24日に公表された文部科学省のガイドライン。

その中に、登校時の検温などともに、「マスクの着用」が盛り込まれていた。

しかし、街からは、「この洗えるマスクが切れちゃったら、もう終わりなんで...。どうしたらいいんですかね」、「全員着用って言われても...、学校で配ってくれるとかしてもらわないと」など、「子ども用のマスクはどうやって用意したらいいの?」との声が。

そこで取材班は、教育現場での対応策を聞くために、東京・港区の港区立白金小学校へ。

港区立白金小学校・吉野達雄校長「きょうは令和元年度修了式です」

25日に行われていたのは、年度末の修了式。

これで年度内の行事は、全て終了。

しかし、学校側は、来年度からの悩みに頭を抱えていた。

案内され向かった校長室に置かれていたのは、区などから提供を受け、学校に備蓄しているというマスク。

港区立白金小学校・吉野達雄校長「1箱が50枚で、ざっと見ると1,000枚程度だと思う」

4月からの学校再開時に、マスクを用意できなかった子どもに配るためのものだということだが...。

港区立白金小学校・吉野達雄校長「ご家庭で用意していただくところは基本にしていかないと、子どもたちが本校600人以上いるので、これを配布ということになると、数日でなくなってしまう」

さらに、備蓄されているマスクの中で、子ども用は3分の1ほど。

残りは、大人が使う一般用の大きさのマスク。

低学年の子どもが使うには、大きすぎる大人用マスク。

どうすれば、子ども用に使えるのか。

取材班は、“マスク研究家”の飯田裕貴子さんのもとへ。

早速、疑問をぶつけてみた。

マスク研究家・飯田裕貴子さん「大人用マスクは、調整していただければ、子どもも女性も使えます」

そこでまず、女性スタッフが、大人用のマスクをそのまま着けてみると...。

マスク研究家・飯田裕貴子さん「マスクが顔から浮いていますね。横から見ると、頬のところがあいていると思いますし、あごもぶかぶかですね」

やはり、マスクが大きすぎる。

こうした場合に注意すべきは2点で、ほっぺたとあごの部分。

まず、頬にできた隙間を埋めるための対処法。

マスク研究家・飯田裕貴子さん「ひもを少し短くしていただいて...、結んだ状態ですね。これで頬のところ見ていただくと、隙間がなくなっていますね」

ひもを結んで短くすることで、頬とマスクの間にできた隙間がなくなっているのがわかる。

次に、あごの部分の隙間を埋める方法。

マスク研究家・飯田裕貴子さん「ひもを1回ひねって、耳にかけていただきます。こうすると、あごの下のところが上に引っ張られるので、隙間が少なくなります」

2つの対処法を実践するだけで、大人用の大きいマスクでも、ぴったりと顔に装着できる。

マスクの業界団体「日本衛生材料工業連合会」は、もともと子ども用マスクは、大人用に比べ生産量が少ないが、政府の学校再開のガイドラインを受けて、各メーカーが増産を計画しているとしている。

一方、街からは、子どもとマスクについて意見も。

30代(子ども5歳)「(マスクを)ずっと着けているのは無理だと思う。低学年の間は」

9歳「(マスクをすると)息苦しい。いつもこうやっちゃう...」

これについて飯田さんは、「(マスクを)触ってしまったら、手洗い・うがいを定期的にやって、マスクの表面についているものをまた自分に入れてしまわないよう気をつけてほしい」と語った。

木村拓也キャスター:

今もなお品薄が続いているマスクをめぐって、あるトラブルもSNSなどで取りざたされています。

さまざまなネット通販サイトで今、50枚で2,000円、あるいは3,000円といった、高すぎない価格で販売されるマスクが増えてきているんです。

ただしかし、実際に注文した人たちの声を聞くと、「マスクが届かない」、あるいは「詐欺だった」といった声が相次いでいるんだそうです。

この件について、ネット通販大手のアマゾンジャパンに聞きますと、「可能な限り、いつでもお客さまからの問い合わせに個別に解決するよう努めています」ということで、被害に遭ったケースでは、返金などの補償を行っているということでした。

別所哲也キャスター:

マスクを取り巻く状況というのは、今だったら、学校の子どもたちにどう優先できるかとか、ここまできたら、きちんとガイドラインとか自粛とか言っていないで、強制性も含めて、国がきちんと面倒を見るところを、この短期間の間、僕は必要な状況なんじゃないかと。

加藤綾子キャスター:

このマスク不足って、何回もこのコーナーで見ていて、何も進んでない感じがしますよね。

風間晋フジテレビ解説委員:

すごいストレスですよね。社会全体が。

別所哲也キャスター:

学校のいじめなんかにもなってしまいますよね。してる子と、してない子。

木村拓也キャスター:

加えてきょう、東京都内で新たに40人以上の感染者が出ていますし、マスク不足は本当に喫緊の課題だと思います。