上皇さまが退位されて、30日で1年がたつ。

およそ200年ぶりの退位による皇位継承を経て、上皇ご夫妻は公務から退き、仮住まいで静かに過ごされている。

退位礼正殿の儀「即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした」

2019年4月30日、およそ200年ぶりの退位による皇位継承にともない、憲政史上初めて行われた「退位礼正殿の儀」。

上皇さまは、天皇として最後のおことばを述べ、30年余りの象徴の務めに終止符を打たれた。

退位後は公務から退き、上皇后・美智子さまとともに、コンサートや展覧会などに足を運んだり、夏には、お2人が1957年に出会った思い出の地・長野県の軽井沢などで静養された。

11月には、ラグビーワールドカップの3位決定戦をご観戦。

一方、上皇さまは、強い脳貧血や一時意識を失うなどの症状が見られたほか、美智子さまは6月に白内障の手術、9月には初期の乳がんの摘出手術を受けられ、体重の減少が続いた。

2020年の新年一般参賀では、お代替わり後、初めて天皇陛下とともに公の場に出て、陛下のあいさつを笑顔で見守られた。

こうした中、天皇ご一家とのお住まいの交換に向け、早朝から深夜まで荷物の整理に取り組み、3月末、長年住み慣れた皇居から仮住まい先の港区・高輪の仙洞仮御所に移られた。

宮内庁によると、ご夫妻は、新型コロナウイルスの感染拡大に心を痛め、職員の健康を気遣いながら、外出を控え、静かに過ごされているという。