互いの課題解消につながる、航空会社と宅配会社のタッグから生まれた新しい物流の形に迫った。

羽田空港に到着した「ボーイング777」。

236席ある日本航空の大型機だが、乗客が降りてくる様子はない。

代わりに、次々と出てきたのはコンテナ。
生鮮食品をはじめ、生活に必要な品など、14トンが積まれている。

これまで貨物は、乗客が預ける荷物と一緒に運んでいたが、新型コロナウイルスの影響で、航空会社が大規模な運休、減便を実施。

一方、個人の宅配便は2019年よりも増えていて、今まで通りの配送ができず、遅れが生じていた。

そこで、ヤマト運輸は、宅配便のネットワークを維持するため、航空機を飛ばしてほしいと日本航空に依頼。

日本航空も、乗客を乗せて旅客便を飛ばせない中、旅客便を貨物専用として飛ばせば物流を維持できるとして、両社の狙いが一致。

臨時貨物便が実現した。

ヤマト運輸 輸送統括部・高橋祐成課長「今、一番困っているコロナウイルスで自粛して、お宅にいるお客さまにしっかり荷物を届けること。その荷物を届けているのがドライバー、家族含めて安全に業務が遂行できるように対策を行いながら、事業を進めていければと思っている」

日本航空は、2020年の1月〜3月期は229億円の赤字に。

旅客便が飛ばせず、苦しい中、貨物便を少しでも飛ばすことが売り上げを確保することにつながる。

JAL執行役員 貨物郵便・岩越宏雄部長「旅客の減便によって(貨物の)スペースが減少しているのは、大変心苦しい。航空貨物のスピードは特に食料品とか医薬品、そういった、今まさに必要としてるもの。皆さまの生活に支障をきたさないように、貨物を運び続けたい」