6月に入り、相次いでいる子どものマンション転落事故。
その多くはベランダからとみられている。

そこには、この時期特有の危険があった。

6月27日夜、男性の声で「子どもが6階から落ちた」と消防にかかった1本の通報。

神奈川・山北町のマンションで、4歳の女の子が6階にある自宅から転落。
女の子は搬送先の病院で死亡した。

ベランダの物干しに足をかけ、高さ125cmの塀を乗り越えたとみられている。

6月に入って、同様の事故はすでに4件発生。

いずれも、誤ってベランダを乗り越えてしまったとみられている。

福岡・久留米市では、6月8日夜、4歳の女の子がマンション18階から転落し、死亡。

16日には横浜市でも、マンション8階から5歳の女の子が転落し、死亡した。

ベランダには、どんな危険が潜んでいるのだろうか。
9歳と8歳、2歳の男の子がいる家族を取材した。

およそ120cmのマネキンを基準に見てみると、4歳の子どもの平均身長は100cmのため、手を伸ばすと120cmまで届くということが確認できる。

3人の子どもの母親・小粥裕子さん(30代)「(子どもの)手が届くようになると、上からの景色が見たいとか、いろいろ興味が出てくると思うので、本当に目が離せないところだと思います」

産業技術総合研究所などが行った、子どもたちの動きを調べる実験映像では、ほとんどの子どもが、法律で定められた最低基準の1.1メートルの柵を簡単に乗り越えられることがわかる。

東京消防庁によると、2015年からの5年間で起きた5歳以下の子どもによる転落事故で多いのは4歳児。
ベランダや窓からの転落がほとんどを占めている。

また、5歳以下の子どもの転落事故は、5月から6月に増加。
まさに今、この時期。

なぜ、転落がこの期間に増えるのか。
そこには、この時期特有の理由が背景にあった。

セーフキッズジャパン・大野美喜子理事「5月から窓を開ける機会が多くなると転落が増えるという傾向はあるので、(実験で)2歳の子どもでも、110cmの高さを自分の力で乗り越えるという子どもがいた。子どもが1人で(ベランダに)出ないように補助錠をつけるというのはすごく大事な対策だと思います」