中東を歴訪中の安倍首相は、最後の訪問地オマーンでの日程を終え、帰国の途に就いた。

各国に対話と自制を求めた安倍首相だが、一連の会談を通じて事態が収束に向かうかは不透明。

アメリカとイランの衝突で、一時は取りやめも浮上した中東訪問は、安倍首相の強い意向で実現した。

情勢の安定に向け、日本政府が最も重視したのが、イランと対立する中東最大のアメリカの同盟国、サウジアラビアとの意思疎通だった。

ある政府関係者は、「皇太子から対話が必要不可欠という言葉が出るとは思わなかった」と語り、緊張緩和の打開策を探れたとして、成果を強調した。

その一方、複雑な地域事情を背景に、「安倍首相の訪問で、直ちに関係改善につながるわけではない」と冷ややかな見方をする関係者もいて、偶発的な衝突の可能性など、今後も懸念は続くとみられる。

事態を打開する具体的な成果がないまま帰国する安倍首相は、来週、野党が待ち構える通常国会に臨むことになる。