2020年のアカデミー賞で、英語作品以外では初の作品賞など4冠を達成した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」。

作品の中で、一躍注目されたのが、“半地下”と呼ばれる韓国独特の空間。

韓国格差社会の象徴ともいえる、この空間を緊急取材した。

FNNが向かったのは、映画のロケ地にもなったソウル市アヒョン地区。

昔ながらの町並みが残っていて、いわゆる“半地下”の住宅が点在している場所。

アパートが立ち並ぶ住宅街。

よく見ると、建物の一部が地面に埋もれている箇所がある。

これが“半地下”。

ある家は、およそ60平方メートルの2DKで、母親と35歳の息子が2人で生活していた。

窓は南向きということだったが、昼でも電気を消すと暗くなった。

住民「半地下だから日光がよく入ってこない。そういうのは不便よね」、「最初は、どうかなりそうだったわ。どこかの監獄に閉じ込められたような」

女性は、15年前に、この半地下を1,000万円で購入。

1970年代の経済成長にともなう住宅不足で、ソウルでは、もともと防空壕(ごう)の役割を果たしていた半地下部分を住居として使えるようにしたという。

世界に共通する格差と貧困。

アカデミー賞受賞の背景には、そうした現実があるとみられている。