日本が長丁場の闘いへと向かう中、出口戦略にかじを切る海外。

中国では、伝統の食習慣にも、大きな変化が。

感染者およそ115万人を数えながらも、ピークは過ぎたと、出口戦略を探るアメリカ。
ニューヨークのセントラル・パークでは、市当局がマスクの配布を始めていた。

感染者が全米で最も多く、5月15日まで事実上の外出禁止令が出されているニューヨーク。

生活に不可欠な買い物や、軽い運動などは許されているため、公園にはたくさんの人が。

マスクは感染防止に役立たないとの考えが一般的だったが、無症状者の感染拡大もあることから、マスクの浸透にかじを切った形。

マスクをもらった市民「ニューヨーク市がマスクを提供するのは素晴らしい。とても感謝している」

市民の中には、車の通行量が減った車道の中央分離帯で、ピクニックを始めるグループも。

一方で、レストランの営業は、テイクアウトなどに制限されているため、屋外のテーブルはぬいぐるみたちが占拠。

しかし、角の飲食店では、バーカウンターのようなものができていた。

カクテルなどをテイクアウトで販売しているが、店の前には、なぜか小さなテーブルが。
そして、マスクをしないまま、近い距離で会話。

これは“密”であり、ソーシャルディスタンスが保たれていない危険な状態。

一方、ジョージア州のアトランタにある公園でも、多くの市民が集まり、かなり密集しているようにも見える。

実は、ジョージア州では、5月1日からすべての店の営業が可能になっている。

そのことから、ショッピングモールなどにも人出が戻っているかと思いきや、95%のお店は、いまだ閉まっている。

再開に踏み切った店もあるが、従来通りの営業には慎重なもよう。

ラーメン店でも...。

アトランタのラーメン店・京橋直樹オーナー「まだまだ安心はできない。従業員とお客さんが一番大事なので、そちらの健康を優先して、今はテイクアウトのみ。まだ(店内飲食は)検討していない」

同じく感染拡大が収まりつつあるヨーロッパ諸国でも、少しずつ出口戦略を探る国が。

感染者が21万7,000人以上と、アメリカに次ぎ、世界で2番目に多いスペイン。

外出制限の措置が一部緩和され、3月から禁止されていたジョギングやサーフィンなどの運動が、5月2日から時間限定で認められた。

スペイン政府は、感染者の増加ペースが徐々に落ちてきたことから、外出制限の段階的な緩和を進める方針。

欧米だけではなく、アジアでも出口戦略の動きが。

マレーシアでは、4日から経済活動の大半が再開された。

映画館や学校などは、まだ再開されていないが、それでも街は、徐々に活気を取り戻しつつある。

また、感染者の増加が低く抑えられているタイでは、3日から、レストランの営業再開が条件付きで認められている。

その条件とは...。

1つ目は「店員のマスク着用」、そして、2つ目は「客同士は1メートル以上離れる」。

あるステーキ店では、テーブルに「×」のマークを貼り、客同士が近づかないよう促している。

利用客「本当にうれしい。1カ月半、どこにも行かずに家にいたので」

ステーキ店のオーナー「とてもたくさんの準備や調整をしないといけない。まず第一に、政府の方針に沿ったソーシャルディスタンス」

従業員と客が接触する美容院では、さらに厳しい取り決めが。

美容院では、スタッフのフェイスシールド、そして、ゴム手袋の着用が義務づけられた。
パーマや、カラーリングといった長い時間のサービスは禁止されている。

細かい作業はしづらそうだが、これも感染予防のため。

一方、日本と同じく大型連休中の韓国では、連休明けの6日から、公共施設の利用制限が徐々に緩和されることに。

マスクや手洗いなどを前提に、まずは会食などを認め、国立公園や美術館などの施設も、順次営業を再開する。

すでにオンライン授業が始まっている学校も、13日から、まずは高校3年生が登校へと切り替わる方向。

そして、中国では「食生活から感染予防を」と、国を挙げて、あるキャンペーンに取り組んでいる。

それが、別の皿に置かれた箸で料理を取り分ける、“取り箸”。

日本ではおなじみだが、中国では、これまでいわゆる「じか箸」が一般的で、取り箸を使うと、相手に距離を置いていると感じさせてしまう場合も。

しかし、感染リスクを避ける観点から、国が取り箸や取りさじを推奨している。

あるお店では、個別のお箸に加えて、取り箸と取りさじを各テーブルに用意していた。

利用客「とてもいい! 提唱すべき。でも。わたし使ってないわね」

国営の中国中央テレビのCMでも...。

別の箸を使うことは、「相手への思いやり」と、国を挙げて取り箸を推奨中。

世界で広がる出口戦略の数々。

日本のあすを変えるヒントも、そこにあるかもしれない。