ヨーロッパ各国では、5月に入って経済活動再開の動きが相次いでいる。

フランスでは、11日から外出制限が段階的に解除され、商業施設も営業の再開が認められる。

生き残りをかける、飲食業界の取り組みを取材した。

レストランやカフェの休業が続くパリ。

街では、営業再開に備え、店の壁にペンキを塗る人の姿も見られた。

レストランを経営するミカエルさんは、カウンター部分に透明の仕切りを張るなどの対策を検討している。

ミカエルさん「ここにプレキシガラスを設置する」

ただ、再開しても、十分な収入は期待できない。

“ソーシャルディスタンス”を確保するため、テーブルの間隔をこれまでより広くすることから、客席の数が減ってしまうため。

スタッフの解雇も避けられない深刻な状況だと語る。

ミカエルさん「この状況が長引いていて怖いし、これから何が起きるかわからないので不安だ」

一方、新しい試みを始める会社も。

ある卸売会社では、個人向けの販売を始めたところ、注文が殺到し、大幅にスタッフを増やして対応にあたっている。

飲食店に食材などを卸しているこの業者は、個人向けの通販によって、売り上げが普段の5倍以上になったという。

また、インターネット上での支援も広がっている。

ウェブサイトを通じて支援したい飲食店に寄付をすると、営業を再開したあと、寄付した分が料金から差し引かれるシステム。

レストラン経営・田淵寛子さん「うれしいです。めちゃめちゃうれしいです」

パリで2軒のレストランを経営する田淵寛子さんも、このシステムを利用して、支援を受けている。

田淵さん「だいたい、みなさん、50から100ユーロくらいの人が多いですね。ちょっとずつですけど、励みになります」

フランス政府は、飲食店について、5月末に営業再開の判断をするとしている。

休業が長引く中、いかにこの試練を乗り越えるか、飲食業界の正念場が続く。