カタールに1-1のドロー U-23アジア選手権は1分2敗の未勝利で終える

 タイで開催されているU-23アジア選手権に出場した森保一監督率いるU-23日本代表は15日、グループリーグ第3戦カタール戦に1-1で引き分けた。FW小川航基(水戸ホーリーホック→ジュビロ磐田)のゴールで先制するも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定に泣きPKを献上。前半終了間際にはMF田中碧(川崎フロンターレ)がVARの末に一発退場となるなど、アクシデントに見舞われたが、戦う姿勢を示した。指揮官は大会に臨んだ選手を評価したうえで、改めて兼任監督として強化を図ることを誓った。

 反骨心が見えた一戦だった。第1戦のサウジアラビア戦(1-2)、第2戦のシリア戦(1-2)
と2連敗。グループリーグ敗退が決定したなかで迎えたカタール戦だった。先発メンバーは第1戦をベースに3バックを継続。だが、前半終了間際にアクシデントが起こった。田中碧がVAR判定により危険なプレーを犯したとされ、一発退場。後半からは10人となり、昨年11月の国際親善試合コロンビア戦(0-2)で途中から採用した4バックに変更した。

 すると後半27分、MF食野亮太郎(ハーツ)のパスをペナルティーエリア外で受けた小川が低弾道のミドルシュートを放つと、GKの脇の下をすり抜けてゴール。大会初めての先制点を奪った。後半34分には途中出場のMF齊藤未月(湘南ベルマーレ)にファウルがあったとされ、VARの末にPKを献上してしまうが、監督、選手含めて鼓舞し続けた90分間だった。指揮官もその“反骨心”を称えた。

「勝利できないことがストレスになる部分はあると思うが、選手たちのロッカーで見る姿、練習場で見る姿、ホテルで試合に向けて自らミーティングを開いてこの試合に懸ける思いを見てきている。この試合になんとしても勝っていこうというリバウンドメンタリティーは見せてくれた」

 それでも、未勝利に終わった今大会。“仮想・東京五輪”として臨んだアジアの舞台で結果は出なかった。そのなかで、兼任監督として「責任は選手とチームを成長させて五輪で結果を出すことに果たしていきたい」と話した指揮官は、改めてA代表とともに五輪世代も強化していくと明言した。

「結果が出ない時もあるが、全体のA代表と五輪チームを動かす部分、両方を強化するうえで(国際Aマッチウィークを含めた同時期に)選手を動かすことは、兼任だからこそできた活動だと思っている。今後については、これといったことも決めていないが、選択肢として考えを次の活動に向けて決めていきたい」

 わずか3試合で大会は終焉を迎えた。東京五輪本番まで残り6カ月。森保監督にとっても、選手にとってもここからが本当の勝負となる。

Football ZONE web編集部