JDTのフィゲロア・ヘッドコーチが証言「選手たちはイニエスタに目を奪われていた」

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、12日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第1節ジョホール・ダルル・タクジム(JDT/マレーシア)戦で2アシストを挙げ、5-1の勝利に大きく貢献した。対戦相手のヘッドコーチは、自チームの選手たちがイニエスタに目を奪われてしまっていたことを明かしている。

 天皇杯王者となった神戸はクラブ史上初めてACL出場権を獲得し、12日のJDT戦で“アジアデビュー”。前半13分、イニエスタがセンターライン付近から前線へ浮き球のボールを供給すると、相手の裏を取ったFW小川慶治朗がループ気味の左足シュートを決めて先制。同26分にはベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンのハンドでPKを献上して同点に追いつかれたが、その2分後にFW古橋亨梧が鮮やかに勝ち越しゴールを挙げた。

 後半、イニエスタはさらにプレーの精度を上げる。同13分、左サイドからペナルティーエリア内にパスを送ると、駆け上がったDF酒井高徳がゴールライン際をえぐり、マイナスのクロス。これに小川が合わせてこの日2点目を挙げた。FWドウグラスのゴールで4-1として迎えた後半27分にもイニエスタがペナルティーエリア内右で相手を引き寄せ、逆サイドに浮き球のアシストを供給。フリーとなった小川がヘディングで押し込み、チーム5点目をもたらした。

 イニエスタは後半42分にも自陣センターサークル付近でボールを受けると、途中出場のFW藤本憲明へピンポイントのスルーパス。藤本のシュートは相手GKの好セーブに遭ったが、アジアの舞台で違いを見せつけた。

 ベンハミン・モラ監督率いるJDTでヘッドコーチを務め、元アルゼンチン代表MFのルシアーノ・フィゲロア氏はクラブ公式サイトを通じて、神戸戦を総括している。

「最初の15分は上手くプレーできたが、その後失速した。3失点目の後の問題は、我々が信じるのをやめたことだ。信じるのをやめると、練習で何をやったか、自分たちの哲学や戦術、すべてを忘れる。ヴィッセル神戸がトップクラスのチームだと知っている。イニエスタを含めた彼らの陣容はトップクラスだ。我々の選手たちは、イニエスタに目を奪われていた。いつものようにプレーしておらず、彼を見てしまっていた。そのボールウォッチが我々に罰を与えた」

 JDTの選手たちがイニエスタのプレーを“傍観”した結果、大量5失点を喫する原因となってしまったという。

 衛星放送『FOXスポーツ』アジア版公式ツイッターも、「イニエスタ・マジック? ジョホールの監督は、自分の選手たちが神戸のスーパースターに魅了されたことを認めた」と報じている。

 35歳となっても衰えを感じさせないイニエスタ。新シーズンの活躍も大いに期待できそうだ。

Football ZONE web編集部