バルサスクールで久保を見出したエルナンデス氏はマジョルカでの成長を評価

 日本代表MF久保建英はスペインの名門バルセロナの下部組織ラ・マシアで育ち、その宿敵であるレアル・マドリードと契約を結んだ。現在はマジョルカで日々研鑽を積むが、かつてFCバルセロナスクールのキャンプで久保を見出したオスカル・エルナンデス氏は「現在のサッカー界でこれだけ相手を撹乱させる選手を見つけるのは難しい」と称えている。ヤフースポーツスペイン語版が伝えた。

 久保は8歳の時に日本で開催されたバルセロナスクールのキャンプで見出され、その後バルセロナの下部組織に加入。クラブが18歳未満の外国籍選手獲得・登録の違反で公式戦出場停止の処分を受けたため、帰国することになった。

 FC東京の下部組織を経て、2017年にトップチームでプロデビューを飾り、3年目の2019年シーズンに大きく飛躍。6月にはバルセロナのライバルであるレアルと契約して注目を浴びた。今季は同じスペイン1部マジョルカにレンタル移籍し、ここまでリーグ戦24試合に出場して3得点2アシストをマークしている。

 ヤフースポーツスペイン語版のアルベルト・オルテガ記者は、日本(福岡)でラ・マシアのキャンプを指揮し、久保の才能を測る役割を担ったエルナンデス氏を直撃。日本が誇る天才レフティーに対する評価を聞いている。

「彼は16〜17歳の時にラ・リーガでプレーする準備ができていた。Bチームにいるためではない。バルサでは彼を計算に入れていなかったから難しい1年を過ごした。バルサはクラブを去った後、彼のことを一度もコントロールしていなかった。なぜなら下部組織にいたことで重要な瞬間になれば戻って来ると考えていた」

 バルセロナは下部組織で育った久保が、いずれ帰ってくると高を括っていたという。エルナンデス氏の目には16〜17歳の時点ですでにスペイン1部でプレーできる水準に達していると映っていたが、契約に踏み切る前にレアルに先手を打たれてしまった。

 現在はマジョルカで守備面を含めて成長を続けており、エルナンデス氏も「才能を開花させた」と分析している。

「クボは(相手)エリアの近くで味方と連携するプレーをする選手になった。マジョルカで才能を開花させたと思う。現在のサッカー界でこれだけ相手を撹乱させる選手を見つけるのは難しい。突破力がクボの特長だ」

 新型コロナウイルスの影響でスペインは1部、2部ともにリーグが中断しているが、久保が再びピッチで躍動する姿を早く見たいところだ。

Football ZONE web編集部