2017年から日本で指揮を執るロティーナ監督、「日本人はとても注意深い」と説明

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、欧州では感染者が爆発的に増え始めている。来日4年目を迎えたスペインの知将、セレッソ大阪のロティーナ監督は「日本人はとても注意深い」とし、隔離策のような極端な方策を採る必要がないのかもしれないとの持論を展開した。デポルティボ専門メディア「riazor.org」が報じている。

 ロティーナ監督は2017年からJ2東京ヴェルディで2年間指揮を執り、自身初となるJ1での采配となった昨季はC大阪をリーグ5位に導いた。緻密で堅実なスタイルを趣向する知将として知られている。

 スペイン人指揮官は2007〜11年に、現在は日本代表MF柴崎岳が所属するデポルティボを率いていたこともあり、地元専門メディア「riazor.org」は日本で采配を振るうロティーナ監督に注目。「地球の大半のチームと同じように、コロナウイルスの危機により(日本の)大会(Jリーグ)が中止されている。メニェカ出身の指揮官は日本に留まり、日曜日にはスペインのラジオ局『カデナ・コペ』の番組『ティエンポ・デ・フエゴ』のインタビューを受けた」と伝えている。

 記事によれば、ロティーナ監督は新型コロナウイルスの余波を受ける日々の生活について、比較的“日常に近い”との見解を示したという。

「ここではすべてが開いている。隔離策といった類のものはない」

 もっとも、それは自主隔離などを行う他国と比較して対策の甘さを指摘しているのではなく、記事では「特に社会的な接触について、日本の文化は極端な方策を採る必要がないのかもしれないとしている」と触れ、ロティーナ監督の言葉の続きを紹介している。

「日本人はとても注意深い。年間を通じて移動の時にマスクをしている。熱がある時は仕事に行くのが禁止。ただし、それは今だけではなく常にそうだ」

 ロティーナ監督の母国スペインでは新型コロナウイルスの感染者が急増しており、14日にペドロ・サンチェス首相が非常事態宣言を出し、さらに22日には非常事態宣言の15日間延長を発表するなど、状況は深刻化している。デポルティボの柴崎は自身のnoteで「必要最低限の外出(食材の買い出しなど)しか許可されていません。僕はチームの活動が停止して以来、1週間ほど大半の時間を家の中で過ごしています」と現状を明かしていた。

 ロティーナ監督は母国スペインの苦境を異国の地から見守ることしかできない状況に心を痛めていると同時に、新型コロナウイルスの猛威を軽視すべきではないとの認識があるという。

「できることなら息子たちと一緒にスペインにいたいが、リスクがあるのは妻と私になる」

 ロティーナ監督は家族の安全とともに、Jリーグが無事に再開することを願っている。

Football ZONE web編集部