【J1クラブ別市場価格|横浜FM編】昨季J1優勝で全体的に評価上昇、遠藤は2倍以上アップ

 2020年シーズンのJリーグは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により第2節から中断されている。まだ第1節しか行われていない現状では、新チームの戦力をしっかりとチェックできていない人も多いだろう。そうしたファンのために、今回は角度を変えた新チームの戦力分析をお届けしたい。Jリーグの再開を待ち望んでいる間のお茶請けとして、今季の行方を占う参考になればと思う。

 ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」は、常に選手の市場価格を更新している。現在、同サイトが発表する市場価格の最も高い選手は、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペで2億ユーロ(約240億円)となっている。このことからも分かるように、同サイトの市場価格とは“推定移籍金”に近い意味を持つと言って良いだろう。実際の移籍金は年齢や契約内容などの条件によって決められるのだが、同サイトの市場価格は選手を評価するうえでの一つの指針となる。今回は、その市場価格からJ1リーグ各チームの戦力分析を行い、新シーズンの行方を占ってみたい。

■横浜F・マリノス(昨季1位)
選手市場価格総額:32億400万円
チーム内最高額選手:仲川輝人(3億3600万円)

 昨季15年ぶりにJ1優勝を果たした横浜FMは、ほとんどの選手が市場価格を上げている。昨季からのメンバーで市場価格を落とした選手はFW大津祐樹ら6人で、据え置きがFWエジガル・ジュニオとDF松原健の2人となっており、その他の全員が評価を上げた。そのなかでも、昨季JリーグMVPを受賞したFW仲川輝人の評価が急騰。1億9200万円増の3億3600万円と評価されている。この増加額は今季のリーグ最高額となっており、シンデレラボーイとして高い評価を受けた証となっている。

 横浜FMは、そもそも外国籍選手の市場価格が高い。FWマルコス・ジュニオール、FWエリキ、エジガル・ジュニオの3人が、2億円超えの評価を受けている。それら3人を飛び越えて仲川がチーム内最高額となっているが、MF遠藤渓太もその4人に肉薄。評価額が昨季から2倍以上となった遠藤の市場価格は、1億9200万円に値づけされた。

新加入組のトップはオナイウ、“増加率”が最も高かったのは…

 同様に、2倍以上の高騰を見せた選手がもう1人いる。それは昨年に日本代表デビューを飾ったDF畠中槙之輔で、8400万円増の1億5600万円となった。いずれも今後の日本代表を背負える若手の逸材で、今季の活躍も期待される。

 新加入選手で最も評価額が高かったのがFWオナイウ阿道で、1億6800万円の値をつけている。昨季はレンタル先の大分トリニータで大爆発して二桁得点を記録。今季も同様の活躍が求められている。続いて、9年半ぶりに古巣復帰を果たしたMF水沼宏太の市場価格は1億5600万円となっており、放出当時からの価値を2倍に伸ばして帰ってきた。

 そうした今季の新戦力のなかで最も「増加率」が高かったのが、ツエーゲン金沢から移籍してきたDF山本義道だ。市場価格は7200万円とチーム内でも決して高いほうではないが、昨年比2.4倍の評価を受けている。

 タイトル獲得が各々の市場価格を高めるボーナス要素になったことは明白で、今季はその評価が本物であることを証明しなければならないシーズンとなる。また、評価額の高い選手の比重が前線に偏っていることから、守備陣にはまだ不安を抱えていると言えるかもしれない。

Football ZONE web編集部