欧州では共闘が実現しなかった2人が見せた“致死的な連係”を米メディアが紹介

 元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、ACミランとユベントスで司令塔として一時代を築いた。現役晩年は米メジャーリーグサッカー(MLS)でプレーし、元スペイン代表FWダビド・ビジャとも共闘。2人の“ホットライン”から生まれた一撃に、海外メディアが改めて脚光を当てている。

 ピルロは1995年にブレシアでセリエAデビューを果たし、その後名門インテルに移籍。出場機会に恵まれず期限付き移籍するシーズンが続いたが、2001年のミラン加入が転機となる。シーズン途中に就任したカルロ・アンチェロッティ監督の下で、中盤の底からチームを操る“レジスタ”としての地位を確立。ミランでセリエA、CLと二度の優勝を経験、11年に移籍したユベントスでもリーグ4連覇を達成した。

 そして15年、ユベントスを退団するとMLSのニューヨーク・シティFCに加入。ここで2年間プレーし、17年11月に現役引退を発表した。

 ニューヨーク・シティでは昨季までヴィッセル神戸でプレーしていたビジャともチームメートとなり、世界最高峰の経験と技術を披露したが、米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターは、2人が織り成した絶妙なコンビネーションに注目。「ピルロからビジャ、致死的な連係」と綴り、ピルロのアシストからビジャがゴールを陥れたシーンを動画で紹介している。

「ESPN」が投稿したのは、2016年5月29日に行われた第12節オーランド・シティ戦でのチーム2点目だ。1-0で迎えた後半21分、敵陣内のセンターサークル付近でボールを持ったピルロは、相手ゴールに向かって走り出すビジャを視野に捉えると、機を逃さず右足で浮き球のパス。これが完璧なスルーパスとなってビジャへと通り、最後は冷静なループシュートでゴールネットを揺らしている。

 まさに極上のアシストとフィニッシュの共演に、返信欄では「彼らの格式は永遠のもの」「アメリカ人を教育してくれた」と、ファンも称賛の言葉を送っていた。全盛期はともに世界屈指のパサーとゴールゲッターとして活躍していたピルロとビジャ。欧州の舞台で共闘することはなかったが、アメリカの地で開通した一流同士の“ホットライン”は、現地ファンの目に焼き付いているようだ。

Football ZONE web編集部