千葉と日本代表を率いた名将、古巣シュトゥルム・グラーツが祝福メッセージを送る

 2006年から07年まで日本代表を率いたイビチャ・オシム元監督が、6日に79歳の誕生日を迎え、かつて同氏が指揮を執ったオーストリア1部のシュトゥルム・グラーツがクラブ公式サイト上で祝福のメッセージを掲載している。

 現役時代は旧ユーゴスラビア代表FWとしても活躍したオシム氏は、引退後に指導者の道に進むと、地元サラエボのジェレズニチャルを率いて、1985年のUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)でベスト4に進出。さらにタレント揃いだった旧ユーゴスラビア代表の監督に就任し、90年イタリア・ワールドカップではベスト8に導き、“東欧の名将”としてその名を世界に轟かせた。

 オシム氏がシュトゥルム・グラーツの監督に就任したのは94年。当時はオーストリア国内でも弱小と言える存在だったが、オシム氏は8年間の在任中に国内リーグ優勝2回、カップ戦優勝3回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場3回を達成し、同クラブをオーストリア屈指の強豪に育て上げた。

 公式ホームページ上では、こうしたオシム氏の功績に触れつつ、同じほどの偉業を達成する監督は今後も現れないだろうとして、「100年に1人の監督」と同氏を紹介し、さらに「彼のサッカー哲学は友人だけでなく敵をも魅了した。教え子たちは今もなお、彼の教えを忠実に守っている。その機知に富んだ言葉と知性によって、彼はグラーツをそれまで存在していた境界よりはるかに遠いところへ連れて行ってくれた。彼は芸術と文化との間に橋を築いてくれた」と、同氏に最大級の賛辞と感謝の言葉を綴っている。

 2002年にグラーツを離れたオシム氏は、翌03年に来日しJ1リーグのジェフユナイテッド市原(現・千葉)の監督に就任。「考えて走る」をキーワードにした独創的な指導で、05年にクラブ史上初タイトルとなるヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)優勝に導き、翌年7月から日本代表を率いた。

 日本だけでなくオーストリアでも、その圧倒的な存在感は健在であり、多くの人々が同氏の誕生日を祝っているのではないだろうか。

Football ZONE web編集部